Chapter1 へっぽこ研修医と観客たち その3(2)
何はともあれ、僕は「高平良萬歳」を全曲無事に弾き終えたわけだ。患者さんたちは拍手喝さい。指笛まで鳴り響いた。
「したいひゃー、上間先生(しんしー)!」
この掛け声、結構、うれしかったりして。だからサンシン弾ちゃーはやめられない。
「にふぇーでーびる」
僕は立ち上がって観客の皆様にお辞儀をした。
「あんしぇー、我(わん)ねーミーティングぬ有いびーぐとぅ、御無礼(ぐぶりー)さびら」
僕はマギーと連れ立ってリハビリルームを後にした。
“Don't you think I did my job ?”
“Of course, I guess you're a good Sanshin player.”
“Thank you.”
僕は笑ってお礼を言った。
“But, Dr. Uema, actually I can't follow you.”
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